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ワインセラーは粗大ゴミ?リサイクル料金と処分費用を徹底解説!

東京23区の標識がある桜並木の街中で、女性が自宅前に置かれたワインセラーの引き取りに来た回収業者に書類を手渡し、回収業者はタブレットで確認している。背景には回収車両と他の作業員が見える。 ワインセラーガイド

ご家庭で愛用していたワインセラーの処分方法でお困りではありませんか。

ワインセラーは粗大ゴミとして捨てられるのか、それとも特別な手続きが必要なのか、処分費用はいくらかかるのか、多くの方が疑問に思われることでしょう。特に、大型や小型といったサイズ、ペルチェ式やコンプレッサー式などの種類によって処分方法が異なるのか気になるところです。

この記事では、ワインセラーの買い替えのタイミングでの引き取り方法や、ヤマダ電機、ヨドバシカメラといった大手家電量販店の対応、リサイクルショップでの売却、さらには不用品回収業者の利用まで、あらゆる処分方法を網羅的に解説します。

また、東京23区をはじめとする主要都市の家電リサイクル料金の目安や、無料で引き取りをしてもらう方法についても詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

☰ 記事のポイント

  • 1ワインセラーが粗大ゴミとして処分できない理由
  • 2状況に応じた最適な処分方法5選のメリットとデメリット
  • 3処分にかかるリサイクル料金と収集運搬料金の具体的な相場
  • 4大手家電量販店や自治体での具体的な手続きの流れ

 

ワインセラーは粗大ゴミ不可!リサイクル料金の基本

  • ワインセラーは粗大ゴミで出せる?
  • ペルチェ式・コンプレッサー式の違い
  • 大型・小型ワインセラーの処分方法
  • 目安となるワインセラーの処分費用
  • 東京23区の家電リサイクル料金
  • その他大阪市などの主要都市のリサイクル料金

ワインセラーは粗大ゴミで出せる?

まず最も重要な点として、ワインセラーを自治体の粗大ゴミとして処分することはできません。この事実は、多くの方が誤解しやすいポイントですので、しっかりと理由を理解しておく必要があります。

その根拠となるのが、2001年4月1日に施行された家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)です。この法律は、廃棄物の減量と資源の有効活用を目的としており、特定の家電製品について、単なる廃棄ではなく、有用な資源を回収・再利用(リサイクル)することを義務付けています。 経済産業省の解説によると、この法律は持続可能な社会(循環型社会)を形成するための重要な柱の一つとされています。

 

家電リサイクル法 対象4品目

  • エアコン
  • テレビ(ブラウン管、液晶、プラズマ、有機EL)
  • 冷蔵庫・冷凍庫(ワインセラー、小型保冷庫を含む)
  • 洗濯機・衣類乾燥機

このリストの通り、ワインセラーは法律上「冷蔵庫・冷凍庫」のカテゴリに含まれるため、自治体の粗大ゴミ収集では回収できないのです。法律では、製品を排出した消費者、製品を販売した小売業者、そして製品を製造したメーカーの三者がそれぞれ役割を担う「三位一体のスキーム」が構築されています。

  • 消費者(排出者):リサイクル料金と収集運搬料金を負担する。
  • 小売業者(販売店):過去に販売した製品や、買い替えの際に引き取りを求められた製品を回収し、メーカーに引き渡す。
  • 製造業者(メーカー):引き取った自社製品をリサイクルプラントで適切に処理し、再資源化する。

このルールを無視してごみ集積所に放置した場合、回収されずに警告シールを貼られるだけでなく、悪質なケースでは不法投棄(参考:環境省 不法投棄等関連)と見なされる可能性もあります。

 

不法投棄は厳しい罰則の対象

ワインセラーなどの家電の不法投棄は厳しい罰則の対象

廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)では、不法投棄に対して非常に厳しい罰則が定められています。個人であっても、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科される可能性があります。

そのため、ワインセラーの処分は小型であっても大型であっても、必ず法律に定められた正しい手順で行いましょう。

 

ペルチェ式・コンプレッサー式の違い

ワインセラーの心臓部である冷却方式は、処分方法そのものには直接影響しませんが、その製品の価値や特性を大きく左右します。売却を検討する際には査定額に直結することもあるため、ご自身のセラーがどのタイプかを把握しておくことは非常に有益です。

冷却方式 メリット デメリット 詳細と選び方のポイント
ペルチェ式 ・振動がほぼなく静か
・比較的安価なモデルが多い
・構造がシンプルで軽量
・冷却能力が低い
・外気温の影響を受けやすい
・消費電力が大きい傾向
ペルチェ素子という半導体に電気を流して冷却する方式。モーターを使わないため非常に静かで、振動がワインに与える影響を嫌う方に好まれます。ただし、冷却パワーが弱く、室温が高い夏場などでは設定温度まで下がらないことも。数本から20本程度の小型セラーに多く、短期的な保管やデイリーワイン用と割り切って使うのが賢明です。
コンプレッサー式 ・冷却能力が高い
・設定温度を維持しやすい
・消費電力が比較的少ない
・モーターによる若干の振動と作動音がある
・比較的高価で重い
家庭用冷蔵庫と同じく、冷媒をコンプレッサーで圧縮・循環させて冷却する方式。パワフルで、外気温に左右されにくく安定した庫内温度を保てます。長期熟成を目的とする場合や、収納本数が多い大型モデルでは主流の方式です。近年のモデルは静音性や防振対策も向上しています。
熱吸収式 ・冷却能力が高い
・振動がほぼなく静か
・消費電力が大きい
・高価なモデルが多い
アンモニアなどを熱して気化させ、その気化熱で冷却する方式。コンプレッサー式並みの高い冷却能力と、ペルチェ式のような静音性を両立しているのが最大の特徴です。高級ホテルなどで使われる静かな冷蔵庫にも採用されていますが、高価で大型のモデルが中心となります。

このように、ワインセラーの冷却方式には明確な違いがあります。

リサイクルショップなどで査定を受ける際、パワフルで本格的なコンプレッサー式や、希少価値の高い熱吸収式は、ペルチェ式に比べて高値がつきやすい傾向にあります。

特に「Forster(フォルスター)」や「EuroCave(ユーロカーブ)」といった専門メーカーのコンプレッサー式モデルは中古市場でも人気があります。

 

大型・小型ワインセラーの処分

ワインセラーを処分する際のリサイクル料金は、一律ではありません。そのサイズ、具体的には「全定格内容積」によって2つの区分に分けられており、料金が異なります。

 

冷蔵庫・冷凍庫のリサイクル料金区分

  • 小型:全定格内容積が170リットル以下のもの
  • 大型:全定格内容積が171リットル以上のもの

ご自身のワインセラーがどちらの区分に該当するかは、通常、本体の扉の内側や背面に貼られている銀色の「銘板シール」に明記されています。「定格内容積 ○○L」や「全内容積 ○○L」といった項目を探してみてください。

このシールが見つからない、あるいは経年劣化で読めなくなっている場合は、製品の型番(例:FJH-56GD(BK)など)を本体から探し出し、インターネットで検索すれば、メーカーの公式サイトや製品情報サイトで仕様を確認できます。

例えば、一般的な20~30本収納クラスの小型ワインセラーはほとんどが「170L以下(小)」に分類されますが、100本を超えるような大型ワインセラーは「171L以上(大)」に該当する場合が多いです。

料金はメーカーによって多少異なりますが、主要メーカーの場合、例えば「小」が3,740円(税込)、「大」が4,730円(税込)と、約1,000円の差があります。処分を依頼する前に、ご自身のセラーのサイズを正確に把握しておくことが、費用の無駄をなくす第一歩です。

最新かつ正確なメーカー別リサイクル料金は、一般財団法人 家電製品協会が運営する家電リサイクル券センターのウェブサイトでいつでも確認できます。
(参考:家電リサイクル券センター 再商品化等料金一覧

 

目安となる処分費用

ワインセラーを正規の方法で処分する際には、必ず費用が発生します。その費用は、大きく分けて「リサイクル料金」「収集運搬料金」の2つの合計で決まります。この2つの費用の違いを理解することが、処分費用を正しく把握する上で非常に重要です。

  • リサイクル料金:廃棄された家電製品をリサイクル工場で適切に処理し、鉄や銅、アルミ、プラスチック、冷媒フロンなどを回収・再資源化するために必要な費用です。
    ワインセラーのリサイクル料金は法律に基づいて製品の品目やサイズ、メーカーごとに定められており、全国どこで処分しても基本的には同額です。消費者が負担することが義務付けられています。
  • 収集運搬料金:消費者の自宅などからリサイクル品を回収し、各メーカーが指定する「指定引取場所」という拠点まで運ぶための費用です。
    ワインセラーの収集運搬料金は法律で一律に定められてはおらず、依頼する小売店や収集運搬業者が、人件費や車両費、距離などを考慮して独自に設定しています。そのため、依頼先によって金額に差が出ます。

これらの費用構成を踏まえ、主要な処分方法ごとにかかる費用の総額相場を詳しく見てみましょう。

処分方法 費用相場の目安(税込) 費用の内訳と特徴
指定引取場所に自己搬入 3,740円~5,600円程度 リサイクル料金のみ。収集運搬料金がかからないため最も安価。ただし、自分で運搬できる車両と労力が必要。
買い替え時に販売店に依頼 5,000円~9,000円程度 リサイクル料金 + 収集運搬料金。新しい製品の配送と同時に引き取ってもらえるため、手間がかからず最も一般的。
購入した販売店に依頼(処分のみ) 6,000円~10,000円程度 リサイクル料金 + 収集運搬料金。買い替えを伴わないため、収集運搬料金が割高に設定されている場合がある。
不用品回収業者に依頼 5,000円~12,000円程度 回収作業費全般。単品だと割高に感じることがあるが、他の不用品とまとめて処分する場合や、搬出が困難な場合に価値を発揮する。
リサイクルショップ等で売却 0円(収入になる可能性も) 費用はかからない。ただし、出張買取を依頼した際に買取不可となった場合、出張費やキャンセル料がかかる業者も一部あるため事前確認が必要。

このように、ワインセラーは処分方法によって費用は大きく異なります。「とにかく安く済ませたい」のか、「手間をかけずに楽に処分したい」のか、あるいは「少しでもプラスにしたい」のか。ご自身の状況や優先順位に合わせて、最適な方法を選ぶことが賢い処分の鍵となります。

 

東京23区の家電リサイクル料金

桜並木の歩道に置かれたワインセラーに「粗大ゴミ不可」「家電リサイクル法対象」と書かれた赤い警告シールが貼られており、困惑した様子の清掃員が遠くで頭を抱えている様子。

東京23区内にお住まいの方がワインセラーを処分する場合、どの区でも手続きの基本的な流れは同じです。主に以下の3つの方法から選ぶことになります。

東京23区での主な処分方法

  1. 小売店(販売店)に引き取りを依頼する
    製品を過去に購入したお店、または新しい製品に買い替えるお店に依頼します。最も手軽で一般的な方法です。
  2. 家電リサイクル受付センターに申し込む
    購入したお店が不明、廃業、遠方である場合に利用します。東京二十三区家電リサイクル事業協同組合が運営しており、電話かインターネットで申し込みが可能です。
  3. 指定引取場所に自己搬入する
    自分で運搬手段を確保できる場合に利用します。収集運搬料金がかからないため、最も安価に処分できます。

特に便利なのが「家電リサイクル受付センター」です。申し込むと、お住まいの地域を担当する収集運搬業者が手配され、指定した日時に自宅まで回収に来てくれます。料金は、事前に案内された「リサイクル料金」と「収集運搬料金」の合計額を、回収当日に作業員へ現金で支払うのが一般的です。

家電リサイクル受付センター(東京23区共通)

  • 電話番号:0570-087-200(ナビダイヤル)
  • 受付時間:月曜日~金曜日 午前9時~午後5時(祝日・年末年始を除く)
  • インターネット申込:https://kaden23rc.jp/ (24時間受付)

収集運搬料金は業者や建物の状況(階段作業の有無など)によって変動しますが、概ね3,000円台からが目安となります。

もしワインセラーを自分で運搬できるなら、指定引取場所への自己搬入が最も経済的です。この場合、事前に郵便局の窓口で「家電リサイクル券」を購入し、リサイクル料金を支払っておく必要があります。その券を持って、指定された引取場所(例:大田区平和島、江東区新木場など)へ持ち込みます。お住まいの区のウェブサイトで最寄りの指定引取場所を確認してみましょう。

以下に、東京23区それぞれの家電リサイクルに関する公式案内ページのリンクをまとめましたので、詳細な手続きや指定引取場所の確認にご活用ください。

東京23区 家電リサイクル法対象品目の処分案内ページ一覧
区名 公式サイトの案内ページ
千代田区 千代田区の家電リサイクル案内ページへ
中央区 中央区の家電リサイクル案内ページへ
港区 港区の家電リサイクル案内ページへ
新宿区 新宿区の家電リサイクル案内ページへ
文京区 文京区の家電リサイクル案内ページへ
台東区 台東区の家電リサイクル案内ページへ
墨田区 墨田区の家電リサイクル案内ページへ
江東区 江東区の家電リサイクル案内ページへ
品川区 品川区の家電リサイクル案内ページへ
目黒区 目黒区の家電リサイクル案内ページへ
大田区 大田区の家電リサイクル案内ページへ
世田谷区 世田谷区の家電リサイクル案内ページへ
渋谷区 渋谷区の家電リサイクル案内ページへ
中野区 中野区の家電リサイクル案内ページへ
杉並区 杉並区の家電リサイクル案内ページへ
豊島区 豊島区の家電リサイクル案内ページへ
北区 北区の家電リサイクル案内ページへ
荒川区 荒川区の家電リサイクル案内ページへ
板橋区 板橋区の家電リサイクル案内ページへ
練馬区 練馬区の家電リサイクル案内ページへ
足立区 足立区の家電リサイクル案内ページへ
葛飾区 葛飾区の家電リサイクル案内ページへ
江戸川区 江戸川区の家電リサイクル案内ページへ

 

その他大阪市などの主要都市のリサイクル料金

東京23区以外の主要な政令指定都市においても、ワインセラーの処分方法は家電リサイクル法に基づいており、手続きの基本的な流れは同様です。ただし、収集運搬料金の設定や、地域の指定引取場所、申し込み先の窓口などが異なります。

以下に、主要都市の家電リサイクルに関する公式案内ページのリンクをまとめました。お住まいの地域の詳細なルールを確認する際にご活用ください。

 

ワインセラーの粗大ゴミ以外の処分方法6選とリサイクル料金

  • 買い替えと同時に処分する
  • ヤマダ電機・ヨドバシカメラなどの家電量販店の場合
  • リサイクルショップで売却する
  • 引き取りは無料で可能か
  • 不用品回収業者への依頼
  • ワインセラー粗大ゴミとリサイクル料金の総まとめ

買い替えと同時に処分する

ワインセラーの買い替えを行う夫婦と、新しいワインセラーの搬入を行う家電量販店のスタッフ

新しいワインセラーの購入を考えている方にとって、購入する店舗に古いセラーの引き取りを依頼する方法が、最も手間なく確実です。これは家電リサイクル法で定められた「小売業者の義務」に基づくサービスであり、消費者がスムーズに製品をリサイクルに出せるようになっています。

 

買い替え時引き取りのメリット・デメリット

メリット
  • ワンストップで完結:新しい製品の購入、配送、設置、そして古い製品の回収までを一度の手続きで済ませられます。
  • 手間の削減:自分で古いワインセラーを運び出したり、別途回収業者を探したりする必要が全くありません。
  • スムーズな入れ替え:新しい製品が届くのと同時に古い製品を引き取ってもらえるため、設置スペースに困ることがありません。
デメリット
  • 費用が発生:リサイクル料金と収集運搬料金の支払いが必要です。
  • 収集運搬料金の比較がしにくい:店舗ごとに料金が設定されているため、他の処分方法と単純な価格比較が難しい場合があります。

手続きは非常に簡単で、新しいワインセラーを店舗やオンラインストアで購入する際に、リサイクル回収のオプションを選択するだけです。配送日時の打ち合わせの際に、引き取ってほしい古いワインセラーのメーカー名やサイズを伝えておくと、当日の作業がよりスムーズに進みます。

特に大型のワインセラーの場合、自分で運び出すのは大変な労力がかかります。多少費用はかかっても、プロにすべて任せられるこの方法は、時間的にも体力的にも最も合理的な選択肢と言えるでしょう。

 

ヤマダ電機・ヨドバシカメラなどの家電量販店の場合

大手家電量販店では、家電リサイクル法に基づいた回収サービスが制度として確立されており、安心して依頼できます。ここでは代表的な2社のサービス内容を見ていきましょう。

 

ヤマダ電機

ヤマダ電機では、店頭およびヤマダウェブコムでの商品購入時にリサイクル回収の申し込みが可能です。料金は、リサイクル料金と収集運搬料で構成されています。

ヤマダ電機 リサイクル回収料金(冷蔵庫・冷凍庫の例)
項目 料金(税込) 備考
リサイクル料金(小:170L以下) 3,740円~ メーカーにより異なる
リサイクル料金(大:171L以上) 4,730円~
収集運搬料金 3,300円
合計(小の場合) 7,040円~ 別途、階段作業などの追加料金が発生する場合あり
合計(大の場合) 8,030円~

注意点として、配送員が設置を行わない小型商品(宅配便で届くもの)をウェブサイトで購入した場合、同時にリサイクル回収を申し込むことはできません。その場合は、最寄りの店舗に直接持ち込むか、コールセンターに連絡して訪問回収(別途料金要)を依頼する必要があります。

 

ヨドバシカメラ

ヨドバシカメラでも、商品のお届けと同時にリサイクル回収を依頼できます。料金体系はヤマダ電機と同様に、リサイクル料金と収集運搬料金の合計となりますが、収集運搬料金はヨドバシカメラのウェブサイトでは明確に記載されておらず、購入手続きの過程で提示される形式です。

リサイクル回収のみの依頼も可能ですが、その場合は収集運搬料金とは別に「訪問料金」などがかかるため、買い替え時よりも割高になります。料金の詳細は各社の公式サイトで確認するか、購入時に店舗スタッフに直接問い合わせるのが確実です。

 

リサイクルショップで売却する

リサイクルショップで最新機能のワインセラーの説明を行うショップスタッフ

「処分」と聞くと費用がかかるイメージですが、お持ちのワインセラーの状態によっては「売却」という形で、逆にお金を得られる可能性があります。特に、正常に動作し、見た目もきれいな製品であれば、リサイクルショップや家電専門の買取業者が買い取ってくれるかもしれません。

 

高価買取が期待できるワインセラーの条件

  • 製造年式が新しい:一般的に製造から5年以内が一つの目安です。家電製品は年々新しいモデルが登場するため、年式が古いと需要が下がり、買取価格もつきにくくなります。
  • 正常な動作:設定した温度までしっかりと冷却・加温できることが大前提です。
  • 内外装の状態:大きな傷やへこみ、落ちない汚れ、カビや強い臭いがないこと。特に内部の清潔さは重要です。
  • 付属品の有無:購入時に付属していた棚板、鍵、取扱説明書などが全て揃っていると査定額がアップします。
  • 人気メーカー・ブランド:ユーロカーブ、フォルスター、ドメティック、アルテビノといった専門メーカーの製品は、中古市場でも人気が高く、高値がつきやすい傾向にあります。

売却を成功させるコツは、査定に出す前のひと手間です。柔らかい布で内外を丁寧に拭き掃除し、できる限りきれいな状態にしておきましょう。

また、一社だけでなく複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」は必須です。業者によって査定基準や得意なメーカーが異なるため、数千円から一万円以上の差がつくことも珍しくありません。

最近では、自宅まで査定・買取に来てくれる出張買取サービスや、写真を送るだけで査定額がわかるオンライン査定も普及しているので、積極的に活用しましょう。

 

無料で引き取りは可能か

結論から言うと、家電リサイクル法に則った正規の処分方法で、ワインセラーを完全に無料で引き取ってもらうことはできません。これは、消費者がリサイクル料金を負担することが法律で定められているためです。

しかし、「費用を払わずに手放す」という意味では、いくつかの方法が存在します。

  1. 買取サービスを利用する
    前述の通り、製品に価値があればリサイクルショップなどが買い取ってくれます。これは「処分」ではなく「売買」なので、費用はかかりません。
  2. 知人・友人に譲る
    ワイン好きの知人などで、セラーを欲しがっている人がいれば譲るのが良いでしょう。喜んでもらえ、資源の有効活用にも繋がります。
  3. 地域の掲示板サービスを利用する
    「ジモティー」のような地域密着型のプラットフォームを使い、必要としている人に譲渡する方法です。「自宅まで取りに来てくれる方限定」といった条件で募集すれば、運搬の手間も省けます。ただし、個人間でのやり取りになるため、約束の日時に相手が現れない、などのトラブルも想定しておく必要があります。

 

「無料で回収します」という業者には絶対に注意!

軽トラックで街を巡回しながら「ご家庭の不用品、無料で回収します」とアナウンスしている業者や、同様のチラシを投函する業者は、自治体の許可を持たない違法業者である可能性が極めて高いです。(参考:環境省「いらなくなった家電製品は正しくリユース・リサイクル!」

「無料」と言いながらトラックに積み込んだ後で「作業費」「運搬費」などと称して高額な料金を請求されたり、回収したものを不法投棄されたりするトラブルが後を絶ちません。適切な処分ルートを辿らないだけでなく、思わぬ犯罪に巻き込まれるリスクもあるため、絶対に利用しないでください。

 

不用品回収業者への依頼

「引っ越し日が迫っていて時間がない」「ワインセラー以外にも処分したいものがたくさんある」といった場合には、民間の不用品回収業者に依頼するのが最も迅速かつ柔軟な解決策となります。

 

不用品回収業者を利用するメリット

  • 圧倒的なスピード感:申し込み当日に回収に来てくれる「即日対応」が可能な業者が多く、処分を急ぐ際に非常に頼りになります。
  • 日時の柔軟性:早朝や深夜、土日祝日など、こちらの都合に合わせて作業日時を細かく指定できます。
  • 搬出作業の一任:大型で重いワインセラーでも、専門のスタッフが室内からの運び出しをすべて行ってくれるため、一切手間がかかりません。マンションの高層階や階段しかない住居でも安心です。
  • まとめて回収:ワインセラーだけでなく、使わなくなった家具、他の家電、布団、衣類など、家庭のあらゆる不用品を分別不要で一度に引き取ってもらえます。大掃除や遺品整理の際にも便利です。
  • 買取サービスの併用:業者によっては不用品の回収と同時に買取も行っており、価値のある品物があれば回収費用から相殺してくれる場合があります。

一方で、デメリットは単品での回収を依頼した場合、他の処分方法よりも費用が割高になる傾向があることです。しかし、複数の不用品をまとめて処分する場合は、「軽トラック載せ放題」のような定額パックプランを利用することでお得になるケースも多々あります。

業者選びで最も重要なのは、信頼できる業者を見極めることです。必ず、お住まいの自治体から「一般廃棄物収集運搬業許可」を得ている正規の業者を選びましょう。

また、料金トラブルを避けるために、作業前に必ず書面で見積もりを取り、追加料金の有無を確認することが不可欠です。複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」で、料金とサービス内容を比較検討することをお勧めします。

 

ワインセラーは粗大ゴミで処分できずリサイクル料金がかかるの総まとめ

最後に、この記事で解説してきたワインセラーの処分方法と処分費用(リサイクル料金)に関する重要なポイントを一覧でまとめます。ご自身の状況に合った最適なワインセラーの処分方法を見つけるためのチェックリストとしてご活用ください。

  • ワインセラーは家電リサイクル法の対象品目のため粗大ゴミでは出せない
  • 法律上は冷蔵庫・冷凍庫と同じカテゴリとして扱われる
  • 処分には必ずリサイクル料金と収集運搬料金の2種類の費用がかかる
  • リサイクル料金は内容積170L以下(小)か171L以上(大)かで異なる
  • 最も安価な処分方法は指定引取場所への自己搬入(リサイクル料金のみ)
  • 最も手軽な方法は新しい製品への買い替え時に販売店に引き取りを依頼すること
  • ヤマダ電機やヨドバシカメラなどの大手量販店でも有料でリサイクル回収を申し込める
  • 東京23区では家電リサイクル受付センターに申し込むことで自宅まで回収に来てもらえる
  • 製造から5年以内で状態が良ければリサイクルショップで売却できる可能性がある
  • 売却前には清掃を行い付属品を揃えておくと査定額が上がりやすい
  • ジモティーなどを利用して必要としている人に無償で譲渡する方法もある
  • 「無料回収」を謳う無許可の巡回業者やチラシ業者は絶対利用しない
  • 引っ越しなどで処分を急ぐ場合は不用品回収業者が最もスピーディ
  • 不用品回収業者は他の不用品とまとめて処分するとコストパフォーマンスが良い
  • 業者を選ぶ際は自治体の許可の有無と事前の見積もり取得が必須